柚月裕子の本 その3

3冊目です。今回は、合理的にあり得ない 

上水流涼子の解明 です。


この作品も短編連作集です。美人の元弁護士の探偵もので、有能な男の助手付きです。


どこかで見たような設定です、甲斐谷忍小田霧響子の嘘が近いかな、タイトルの感じといい、あとGS美神とか

ただ助手が有能でおそらくイケメンなのは作者が女性だからでしょうか。


なんか助手にこだわってしまうけど、この助手ディーンフジオカにしか見えなかったです。


この本も1日でサクッと読めてしまう内容でしたが嫌いじゃないです。続編が出たら読みたい。


野球賭博の回があるのですが、ここで詳しい仕組みを知ってしまいました。ハンデ師ってのは言葉だけは知っていたけど、どういう役目なのかは初めて知った。

野球賭博って面白そう、ハマる人が出るのもわかるわ〜



柚月裕子の本 その2

2冊目は、あしたの君へという本です。


家庭裁判所調査官補の青年が主人公です。最後に補がつくのは研修中の身分ということです。国家公務員です、やじうま的に非常に興味深い仕事ですね。


そんな見習い君が主人公の物語で5話からなる連作短編集です。読みやすくて面白かったです。1日で読み終わりました。


少年事件2話と離婚問題2話、それと主人公の個人的な1話、垣根涼介君たちに明日はない、に似てると思いました。


続編がありそうな終わり方だったので次回作があれば読もうと思います。


離婚問題編ではモラハラが取り上げられていましたが、まさに私の友人がモラハラを理由に離婚調停中なのですが、モラハラしてる方が離婚に承知しないというのは典型パターンなんですな。

モラハラする人は、自己愛性パーソナリティ障害であることが多いとか


友人がそうであるかは知りませんが。

柚月裕子の本

いま上映中の虎狼の血の作者です。図書館にこの方の本が3冊あったので借りてきました。虎狼の血は当然ながら貸出中でした。

ジャンルは社会派ミステリーです。


とりあえず発刊の古い方からと片付けることにしました。


まずは蟻の菜園です。婚活詐欺から児童虐待パチンコ依存症共依存となにかと世間で問題になってることを盛り込んでいますが


いかんせん浅い、枚数に制限があって大幅にカットしたのでしょうか。

動機だとか、姉妹のそれまでの生活とかが、取ってつけたような適当な書き方で、説明がいるだろという部分の説明が無い。

救いのないアンパッピーエンドなのに表現力のなさというか情報不足のおかげで悲壮感も感じなかった。


ロールプレイングゲームのようなんです、他の人の作品でもそう思うこと多いけど


関係者を訪ねて行くたびに次の行動が示唆されるパターンが安直でひねりがないから

まんまドラクエで次の大陸に行くためのエピソードを消化しているぐらいの軽さ


粘着質の宮部みゆきやったら、この材料なら上中下の3巻でしかもそれぞれがくそ分厚い作品に 仕上げるだろうな。と思われる。


もっと濃厚に面白く出来るような素材なのになんか残念な気がする作品でした。


六甲山その2

六甲山縦走の東コースを登ってきました。

新神戸から宝塚まで7時間でした。

疲労度からハーフ以上フル未満の運動強度ぐらいでしょうか。


西コースの方より易しかったように思いますね。六甲山最高峰のあと宝塚までは走れる区間も結構あってトレランに良いコースやと思いましたね。


全山縦走をするとしたら14時間ぐらいは見とかんとアカンですかね。

5時スタートか



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ノルウェイの森(下)

上巻は手こずったのに、下巻は土日で読めてしまいました。セックスシーンが多かったからですかね?


主人公のワタナベ君てのは他人に無関心で感情の起伏に乏しくて執着心もなさそうなのに恋愛に関しては結構な粘着質、でありながら独占欲はそんなに持っていない。なんかアンバランスな感じがするんやなぁ。


ということで、ノルウェイの森あんまり好みでないです。さすが村上春樹、凄い、深い、と感想を書きたかったのに残念。


自分が好きな本というのは、感情移入できたり、スゴいと感心出来たりが基本なんですね。この本にはそれが無かったわけです。ノルウェイの森が好きな人はどんなところが好きなのか聞きたい。実はセックスシーンが。と言われれば納得しますが。


先に読んだ風の歌を聴け1973年のピンボールノルウェイはつながっているようで、その辺の考察をするところに面白さを見出せそうな気がする。鼠と僕のシリーズはあと2作あるのか次はそれらを借りてこようと思います。


村上作品はまだ読んでいきますよ。



ノルウェイの森(上)

ノルウェイの森です。あの大ベストセラー社会現象にもなったヤツを今ごろ読んでます。

すんごい有名な作品なのに予備知識ゼロです。

上巻を読み終わっただけなのですが、現時点で記事を書いとこうと思います。


先に読んだ初期作品に比べると、変に気取ったところが無くなって読みやすくなってます。ただ30分も読むと疲れてしまうのは謎


主人公のワタナベ君ってラノベとかでよくある、やれやれ系主人公の源流じゃないかな、それとハーレム系の要素もありますな。


あまり人と関わりたくないのに周りがほっとかない存在とか憧れるよねー、高校ぐらいでこの本を読んで、主人公のワタナベ君スタイルを真似しちゃうと、とんでもなくつまらない大学生活になるので要注意ですよ。

間違っても、同級生の女の子から〇〇クン今度の日曜日ヒマ?なんて聞かれることなんてありませんからね。


ノルウェイの森が大ヒットした要因のひとつとしてキレイなエロが女性の心を掴んだというのは絶対あると思う。


ラストに手コキシーンがあったのには、少々ぶったまげました。


これから下巻でどうなっていくのでしょうね。正直楽しみとは言い難い、読んでたら疲れるんよなぁ


ハルキスト志望のnobuでした。




からくりサーカス

からくりサーカス 藤田和日郎を読みました。


ストーリーが凝ってます、ねじれにねじれもうぐにゃぐにゃです。

絵も書き込みがすごいです。効果線とかキャラの動きが大胆なのでもうぐちゃぐちゃです。

展開は早いです、終盤なんて怒涛の勢いです。引き延ばし感はほとんどありませんでした。

週刊連載でここまでのクオリティを保っているのは大変なことだと思いました。


ストーリー良し絵も良し、なんだけどキャラが立っていないように思いましたね。

キャラは濃いんだけど深みがないというか、あまり魅力を感じなかったんですね。

これは絵が上手いとかは関係ないと思う。



読んでいて感情移入することがなかったなぁ。題名どおりサーカスを見物しているイメージかなぁ。





何ヶ所か裸のサービスカットがありますが、乳首までしっかり書いてるのは、作者の男気を感じました。